手根管症候群

手根管症候群

正中神経麻痺のために、手首より先の親指から薬指の親指側半分にかけてシビレがでたり、触った感じがわかりにくくなったりします。
 

 

特徴的なのは夜中から朝方にかけての手首から先の痛み、シビレで、朝方よく眠れない、などの訴えがあり、手をもんだり、手を強く振ったりすることもあります。

 

進行すると親指の筋肉あ痩せてきて親指が動かしにくくなります。

 

 

 

神様が作り間違えた?

神経と腱は別々の場所にあればよかったのですが、同じトンネル内を通っています。

 

手根管は、骨と靭帯様組織に囲まれた狭いトンネルです。

 

トンネル内に太い指を曲げる屈筋腱9本と、正中神経が入っています。

 

長年の手の使用で腱が厚みを増して腫れてくるとトンネルの中で正中神経が圧迫を受けて麻痺が出ます。

 

手術適応

正中神経領域のシビレなどの麻痺症状があり日常生活に困っていて、検査で神経麻痺が確認される方。

 

 

電気検査して(外来で数分でできる検査です)

3ミリ秒なら正常!4ミリ秒以上は麻痺!5,6,7ミリ秒と数が増えるほど重症!

 

ただし、4ミリ秒の人はまだ軽症なので薬を使い経過観察することもあります。
1,2ヶ月して朝いちばんに再検査します。

※1ms:1ミリ秒=1/1000秒

 

 

手根管症候群1,000例手術したときの当院のデータです。

40代半ばから急に手術患者さんが増えます。(最高齢は94歳です。)

手術時間は麻酔から消毒など、すべて含んで約30分です。

実際の手術時間は関節鏡視下に行って約10分です。

現在は年間130例ほどの手術を行っています。

手術後、食事に出かけたり、買物をされて帰られる患者さんもおられます。基本的に入院は不要です。

諸般の事情で術後入院が必要な方は、入院先をご紹介しますので、お知らせください。