肘部管症候群

肘部管症候群

尺骨神経麻痺のために手首から先の小指から薬指の小指側半分にかけてシビレや感覚障害がでます。

 

稀には、肘痛を訴える患者さんもおられます。特に若年層ではシビレよりも肘の痛みで受診する方も見られます。

 

手の小さな筋肉の痩せが目立ち、指と指の間の細かい筋肉が痩せて、指の横方向への運動が制限されます。


指の横方向への運動が制限される

右手小指の外に開くが制限されて小指が外側に広がっていない。 指もきちんと閉じない。


原因は、肘関節の内側で尺骨神経が圧迫を受けるためです。

尺骨神経が圧迫を受けやすい部位

特に肘関節が変形して、肘関節を曲げたり伸ばしたりが上手くできない人、子供のころに骨折して肘が変形している人、肘の曲げ伸ばしを頻繁に行う人などで尺骨神経が圧迫を受けやすい。

肘の内側に約8cmの皮切を置いて、尺骨神経を確認し、圧迫を取り除いて元の場所から前方に移動させ、神経に対する圧迫を取り除きます。

また、皮膚の下の脂肪組織を使って神経をくるんで周囲からの刺激を減らします。

外来手術で約20分から30分の手術です。基本的に入院は必要ではありませんが、諸般の事情で入院をご希望の方はお知らせください。